白血病で亡くなったI君のこと       


以前私が書いた記事を見直していて、今から4年ほど前のI君とのことをふと思い出しました。
そのときの記事を、ほぼそのまま載せたいと思います。



7月下旬より、毎週土曜日、都立駒込病院の血液内科にて、エステと気功の施術をおこなっています。

メンバーは、私(渡辺)、まみと気功師の安野一江ママ。

「都立病院でエステと気功?!」といろんな方にびっくりされますが、駒込病院ドクター(今は退職されています)の田中先生の努力でスタートした企画です。

血液内科は、白血病や再生不良性貧血など、重度の血液疾患の患者さんばかり入院されています。

骨髄移植を受けるため、放射線を大量に浴びますし、抗がん剤治療も受けていますので、患者さんは皆さんかなりつらい状態です。

しかも、皆さん入院生活が長く、そうとうなストレスだと思います。

でも、いままで、病院には「癒し」の場や時間が、まったくといっていいほどなかった。

理容室があっても、マッサージやセラピーを受けられるような場はありません。

殺風景な病室で、ひたすら時間が過ぎるのを待つ、というのが実際なのです。

私も長期入院の経験があるので、よくわかります。

ですから、今回の企画をきっかけにして、病院でのセラピーがいい形で発展していったらいいなあ、と思っています。

まあ、実際はいろんな障害があるんですが・・・・。

今まで、数名の患者さんに体験していただきましたが、皆さんにとても喜んでいただいています。

●白血病のI君との出会い

現在、私たちがもっともエネルギーを注いでいるのが、白血病のI君。
まだ、20代前半です。

彼は一度目の骨髄移植から間もなく再発してしまい、非常に厳しい状況、と医師に言われています。

抗がん剤や放射線の影響で皮膚は全体的にどす黒く、肌はカサカサ。無菌室にいるので、我々も消毒、マスク、ガウン着用と重装備です。

I君は、病室からはほとんど外に出られず、今回の企画をいちばん待ち望んでいてくれました。

I君は、1回目の気功とエステが終わると、「体調が全然違う!」と喜んでくれました。顔色も全然違います。

それ以来、私たち3人は、毎週のように彼の病室へ通うことになりました。

●無理な生活が原因?

I君に、白血病を発症するまでの生活について、聞きました。

彼は、サッカーが大好きで、大学時代サッカー部に所属しながら、夜中はほとんど寝ないでアルバイトと多忙な生活を送っていたそうです。
真面目な人なので無理したのでしょう。

そんなある日、両足にしびれを感じ、病院に行ったら、「即入院」。
仙骨に腫瘍がみつかり、同時に急性骨髄性白血病と診断され、それ以来、一年以上入院生活が続いています。

ちなみに現代医学では原因不明だそうです。

●現代医療に疑問

I君は、確かに骨髄移植を受ける以外に治療法がないのかもしれません。
でも、東洋医学や自然療法、カウンセリングなども平行して受けられたら、たとえわずかでも治癒の可能性が高まると思うのです。

気功やエステだけで、癒されて体調や気分が全然違う、という事実を、病院側ももっと認識してほしいですね。

ところが、実際は、今の医療体制で現代医療に代替医療を取り入れていくことは、非常にむずかしい。

治療の副作用でだんだん弱っていく患者さんに、大量の点滴、そしてむくみがでたら利尿剤。
私の母も、まみさんのパパも同じでした。そして、同じように弱っていく・・・・。

I君が心から気功の効果を信じてくれたため、気功の後で低下していた腎機能が一時的に回復したり、ゼロに近い白血球が増えてきたりと、何度か驚くような効果がありましたが、残念ながら、この一週間で急激に悪化してしまいました。

週に一度の気功だけでは限界があります。

それでも、「必ず回復する」という信念と希望をもって、I君を応援し続けていこうと思っています。 


急性骨髄性白血病で都立駒込病院、血液内科に入院中のI君の所に、毎週土曜日、気功セラピーのために通い始めて、早くも3ヶ月となりました。

7月中旬頃にスタートして、3ヶ月間一度も休むことなく通いつづけたことになります。

2度目の骨髄移植を終え、無菌室に入りっぱなしだったI君も、かなり元気を取り戻し、退院の話が出るようになりました。

●気功で痛みが消えた!?

2度目の骨髄移植を終えたのが8月初め。

その後、腎機能が低下し、むくみがひどく、40度台の高熱が続き、誰がみても生命が危ない状態でした。

それでもI君が気功を受けたいということで、私たちはI君の病室に行き、できるだけ励ましながら最大限の気功を行ないました。

また、彼の写真をあずかり、遠隔での気功もスタート。

医師や看護婦さんたちの懸命な努力、そして気功の効果もあったのでしょうか。

徐々に熱も下がり、腎機能も回復してきました。

ところが、今度は足が痛くて眠れないというのです。

そこで、足の痛みがとれるようにイメージして気功をおこないました。

そしたらI君は「痛くない!痛みがとれた」というのです。
担当の先生もびっくりされていました。

もちろん気功だけで痛みが完全にとれるわけではありませんが、一時的にでも痛みがラクになるのは、患者さんにとって本当にうれしいことなんですね。

それ以来、眠れないほどの痛みは出てこないそうです。

●血液が増えない本当の理由

腎機能が回復し、むくみがとれ、熱もすっかりひいたものの、白血球など血液の値が上がってこない。

もしや、と思ってI君に聞いてみると、「食欲が出てきたので、毎日お昼にカップラーメンを食べています」というのです!びっくりしました。

これから、良い食べ物で良い血液を作っていく必要があるのに、カップラーメンじゃあ・・・・。

なぜ、病院は食事の指導をしないのでしょうか?これでは、治るものも治りません。

I君に食事の大切さをお伝えし、「生命力のある食べ物」を食べるようにお願いしました。

その結果、10月18日の時点で白血球も4,000にまで回復、骨髄検査の結果も異状なしで、現時点では白血病は治ったといえそうです。

それにしても、あのまま、カップメンを食べ続けていたら・・・。

●担当医二人がダウン!

最近、たてつづけにI君の担当医が二人ストレスや過労でダウンしてしまいました。

病状からいって、目の離せない患者さんばかりで、先生がたも緊張状態が続いていたのでしょうか。

患者さんだけでなく、医師や看護婦さんたちの「癒しの場」も必要だなあ、とつくづく感じます。

●退院祝い

I君の体調がしっかり回復して、ちゃんと食べられるようになったら、担当の医師とI君と私たち皆で、おいしいお寿司を食べにいくことになっています。

これをみんな、楽しみにしているのです。

このお寿司パーティーも、いよいよ現実的となってきたようです。

病気が病気だけに、まだまだ気は抜けませんが、I君がすっかり元気になるまでサポートを続けたいと思っています。


★私たちと、急性骨髄性白血病のI君との出会いのきっかけとなったのが、都立駒込病院血液内科に勤務されていた田中ドクター。

今は、駒込病院を退職され、ご家族とともにアメリカで研修の日々です。

田中先生とは、時々メールのやりとりをしていますが、先日このようなメッセージをいただきました。     

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田中です
僕も、ひとたび現場を離れ、いろいろと見えてきました。そして、将来のことも徐々に自分のなかでアイデアが出てきています。
が、これを実現させるためには、田中祐次が3人くらいいないといけないのですが、、、なんとか、一人で実現できることを心に固めて行きたいと思います。。できるかなぁ。、、やすらぎ堂さんの活躍もまた教えてください。
そして、日本に帰ったときには、
絶対に一緒に仕事が出来る環境作りましょうね。。
またメールください

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多くの皆さんに応援していただいていましたI君。

本当に残念ながら、11月28日の朝亡くなられました。

まだ21歳という若さでした。

28日の夜、以前I君の担当医だった今井先生からメールがあり、ショックで言葉を失いました。今も信じられません。

7月から4ヶ月、一度も欠かさず毎週毎週、気功やカウンセリングを通して励まし続けてきました。

8月に行なわれた2度目の骨髄移植の結果、急性骨髄性白血病は治り、退院を目前にしていたのです。

それが、運命なのでしょうか、突然の白血病再再発。

外泊もできて、いよいよ退院祝いの御寿司だね、なんて話していたのに・・・。

安心して、皆の気持ちが緩んでしまったのかもしれません。

最後は肺炎で、あっという間でした。

「これからもよろしくです☆」というメールをI君本人からもらって、たった5日後のことでした。

実は、I君を初めて紹介された段階で、すでに「彼のような患者さんはだいたい余命3ヶ月」とお聞きしていたのです。

白血病の治療というのは、生命をかけた激しい闘いです。

闘いが終わったとしても、身体のいろんなところがボロボロになっています。

何しろ、抗がん剤、放射線を大量に使うのですから・・・。
まさに綱渡りのような状態でした。

I君は、治療による副作用と懸命に闘ってきました。

「病院の治療だけでは、ここまでこれなかった。気功のおかげがかなり大きいです」とも言ってくれました。

「もっとこうしてあげられていたら・・・」という後悔もたくさんあります。

短い期間でしたが、彼からたくさんの大切なことを学ばせてもらいました。

彼の死を決して無駄にせず、これからぜったいに活かしていきたいと思っています。

I君のご冥福をお祈りするとともに、I君や私たちのことを応援してくださった皆様に、心から感謝申し上げます。(わ)